女子の理系進路選択拡大に向けたSTEM分野の新たな高大接続モデルー4か国比較から(JSPS 科研費 JP19H01730)

English

女子の理系進路選択拡大に向けたSTEM分野の新たな高大接続モデルー4か国比較から(JSPS 科研費 JP19H01730)

研究課題

女子の理系進路選択拡大に向けたSTEM分野の新たな高大接続モデルー4か国比較から (JSPS 科研費 JP19H01730)

研究概要

本研究の目的は、高大接続のあり方に着目し、大学のSTEM (Science, Technology, Engineering and Mathematics)分野専攻に女性を増やすことができるのはどのような制度かを検討することにある。
多くの先進諸国ではSTEM分野の職業や専攻を選択する女性が少なく、科学技術分野の人材多様性が進まない一因となっていることから、当該分野の女性の増加が政策課題となっている。
女子の理系進路選択の阻害要因を探るこれまでの研究は、個人の心理的側面を強調する傾向があったが、本研究では高大接続という制度面に着目する。
進路選択とは限られた選択肢の中から個々人が選ぶ行為であり、女子に提示される選択肢という構造的な側面が進路選択を規定すると考えられるからである。
そのため、高大接続の形態が異なる4つの国(ドイツ、シンガポール、中国、米国)を調査対象として、中等教育、高等教育および両者の接続のあり方(分析1)をSTEM分野のジェンダー・ギャップの状況(分析2)と関わらせて比較し、日本における新たな高大接続モデルの提示を目指す。